オレは、その夜夢を見た。
 誰も居ない部室で、ユニフォーム姿の阿部君が怒ってる夢だった。


「 は じ め て の 6 」


「お前、よくも人のタオルを汚してくれたな!」
 って怒鳴るから、オレはごめんなさい、ごめんなさいって泣いて謝った。でも、阿部君はますます怒ってオレの胸倉を?んで、
「お前、恥ずかしいヤツだな?自分で扱いて、気持ちよくなってチンコでかくして、オレのタオルにぶっかけたんだろ!」
 って罵った。阿部君の言ってること間違っていないから、オレはごめんなさいを繰り返すしか出来ない。
阿部君は怖い顔のままオレのベルトを外してユニフォームのズボンとストッキングも脱がした。
 怒られるのと嫌われると引かれるのが怖くてオレは、「阿部君、ごめんなさい。キライにならないで」って泣きじゃくったけど阿部君は畳に胡坐をかいて、その膝の上にオレをうつ伏せに乗っけると側に置いてあった、黒いバッティンググラブをつけた。いつも阿部君がバッティングする時に使っているやつ。そんなの嵌めてどうするんだろうと思ったら・・・グラブをつけた平手で丸出しのお尻を叩かれた。
「ふぎゃ!」
 オレは、潰された猫みたいな声を出したけど、阿部君はぺちーん!ぺちーん!って何回も続けてオレのお尻をひっぱたき続ける。こんなに叩いたんじゃ、素手だと阿部君の掌も痛くなっちゃううよね。だからグラブつけたんだ、ね。
「痛いか!?」
 阿部君が聞くからハイって答えた。うそじゃない、よ。だって、お尻がひりひりする・・・でも、オレは前がむずむずして勃起しちゃってて、もうスゴクショックで阿部君から隠そうとしたけど、見つかってしまって。
 気付いた阿部君は目を逆三角形に怒りながらオレのお尻を更に強く叩いた。
「お前、痛いんじゃないのかよ?罰としてケツ叩かれてんのに、また性懲りもなくおっ勃てやがったな!」
「ち、ちが・・・」
「何が、違うんだ?あ!?またオレのタオルにぶちまける気かよっ!」
 って言われて、しません、もうしませんって言うんだけど、オレの手は勝手に動いて・・・気がつくと阿部君にお尻叩かれながら自分の勃起を擦っていて・・・。
 止められなくて、でも阿部君に嫌われたくなって、どうしたら許してくれますかって聞いたら阿部君はお尻を叩きながら「タオル弁償しろ!三倍返しだ!」って言った。
オレは、わかりました、ごめんなさい、阿部君の好きなあのメーカーのタオルを三倍じゃなくて五倍にして返すよ、だから許してって泣いて頼んだ。
 そしたら、阿部君は「うし!」って言って許してくれた。それから、「悪かったな、三橋。痛かっただろ?」って言って叩いていたお尻を撫でてくれた。
 オレは、それがスゴク気持ちよくて幸せで阿部君大好きって言って・・・。
 そこで、目が覚めた。       

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